作品を作るときには必ずスケッチをしてきました。簡単なものでも。仕上げていく過程を具体的に確認でき、意欲がさらに増すからです。
単元のはじめにいきなりアイデアスケッチになるのが普通ですが今回は途中に入ることになるので言葉を変えてみました。アイデアスケッチを子どもたちには「下絵作り」というように投げかけました。いろいろ考えた後ですのでそれだけで作品になりそうな人もいるでしょうし、さらに考えを深めていく人もいるだろうと思い、また、子どもたちの興味も考えてペンで書き込んだり、画用紙を切ってはりつけてもよいことにしました。そのほうが広がりがあるだろうし,自由な雰囲気が出るのではと考えました。
アイデアスケッチなしでやってみても面白いとは思いましたが、子どもたちは考えがどんどん動いていって、動くことはいいのですがそのうち混乱して活動がストップすることが多いのでそのまま動いていくための土台と考えました。子どもたちは土台になるものとしていつもよりは少し丁寧に取り組んだようです。中には画用紙でやったほうがダイナミックだったりもしました。コンピューター操作にはいってからも、カードを欲しがって、もう一度下絵作りのカードを見直す人もいました。カードにとらわれるのはよくないなと思っていましたら、そんな心配は余計でした。子どもたちはもうどんどんカードを見ながらでも、画面の上で自由に動きを進めることができるようになっていました。 |