アイデアスケッチの紹介 和歌山県 かつらぎ町立大谷小学校
子ども達は2年目ということもあり、作品作りの流れについてのイメージを持っている。

さらに、昨年度をふり返って、今年はこんなことをしたい、という思いを持ってから活動を始めたため、子ども達の中にはある程度の構想がはじめからある状態で取り組んだ。そのため、アイデアスケッチをえがいた児童は18人中2人だけであった。ほとんどの児童は、もと写真を1枚はりつけて構想メモだけを書き込み、作品作りに入っていった。Aの児童はコンピュータ操作があまり得意ではなく、ある程度の見通しがほしかったようで、紙に書き込んでいた。

本学級では、表現したい内容(思い)を先行させた取り組みとなった。思いを大切にする反面、発想・思考の幅、創造的な部分を膨らますことができなかったかもしれない。
作品A:
1. 去年をふり返って、今年は吹き出しを入れたいという構想をもっている。題材も、雑草にしようと考えている。
2. ほとんどの子が、一枚写真を貼り付けて、コンピュータの作業に入っていったが、この子は構想を実際に書き込んで考えている。
3. 工夫や修正課題は書き込めていないが、強い思いは感じられる。
4. みんなに訴える文が多くある。普段は静かであるが、いつもしっかりと物事を考えている子である。
 
 
 
作品B:
1. 構図をもう少し工夫したいということと、題材をすでにボールにしようと考えている。昨年の発表会で思ったことを形にしようとしている。
2. 構想がすでに固まっているので、一枚写真を貼って、ワークシートに必要事項を入力し、すぐに作成に取りかかっている。
3. 自分としては満足行く作品に仕上がったため、非常にシンプルな表現になっている。
4. 夢をイメージできる「かわいさ」がどのワークシートにも出てきている。
 
 
 
作品C:
1. 友だちの作品を見て、こうしたいという思いを持っている。廊下を走らないように訴える作品を作りたいという構想を持っている。
2. この児童ももと画像を一枚貼り付けて必要事項を記入した後、すぐに作品作りに取りかかった。
3. ポスター作りで覚えたテクニックを駆使して、自分の思いをしっかりと表現できたことを書き込んでいる。
4. 自分の工夫点を書きこめているが、改善したいことや課題点は見られない。
 
 
 
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