児童の意識調査
調査対象者:UDプロジェクトに取り組んだ小学校児童 247名(5年生248名・6年生184名)
調査期間:2005年2月15日〜28日
 
1.  UDを考えている時に、どのようなことを考えながら活動していましたか。
  [1.考えていた 2.すこし考えていた 3.あまり考えていない 4.考えていない]
 
   上位には、「(7)たくさんの人に使ってもらいたい」「(1)子どもからお年寄りまでだれにでも使いやすいようにする」「(5)自分にも使いやすいようにする」という、UD本来の「使いやすさの追求」という項目がならんだ。これは昨年同様の結果である。この「使いやすいようにしたい」を中心概念にして子どもたちが活動していたことがわかる。
 第2位に、「(3)危険がないようにする」という項目があがっている。この項目は、昨年度は下位にあった。このことは、活動を進める上で子どもたちが気付いていったのか、教師側で強調したのか不明であるが、「設計の基礎」ということで重要な点を意識していたことがわかる。
 しかし、昨年に引き続き、「(11)環境を汚さないようにすること」「(4)製品を見て使い方がすぐわかるようにする」という大切な点は、あまり満足がいく結果となっていないと思われる。今後の活動を進める上で、配慮すべき事項であると思われる。
 さらに、子どもたちは「(10)見た目がきれいなデザインにする」「(9)見た目をおもしろいデザインにする」といった、新奇性に誘われた意識をあまり持っていなかったことがわかる。UDの活動を真摯に受け止めて活動していたと思われる。

(7) たくさんに人に使ってもらいたい
 
(3) 危険がないようにする
 
(8) 自分で考えたものが役立ってほしい
 
(1) 子どもからお年寄りまでだれにでも使いやすいようにする
 
(5) 自分にも使いやすいようにする
 
(2) 体が不自由な人が使いやすいようにする
 
(11) 環境を汚さないようにすること
 
(4) 製品を見て使い方がすぐわかるようにする
 
(10) 見た目がきれいなデザインにする
 
(9) 見た目をおもしろいデザインにする
 
(6) これが製品になったら売れるか
 
   
2.  あなたがUDの商品を使うとしたら、どのように思ったからですか。
  [1.そう思う 2.すこしそう思う 3.どちらでもない 4.あまりそう思わない 5.そう思わない]
 
   UDの製品を選ぶ時の基準についての調査である。おおむね、「使いやすいから」ということを選択理由としている。「(1)子どもからお年寄りまで、どんな人にも使いやすいから」「(3)かんたんな力でできるから」というUD本来の機能に注目していることもわかる。 逆に、新奇性を理由とする「(6)あまりつかったことがないから」「(2)楽しそうだから」という意見は少なかった。UD製品のデザインとして優れている点を見抜こうとしていることが推測される。

(4) 使いやすいから
 
(5) とても便利だから
 
(1) 子供からお年寄りまで、どんな人にも使いやすいから
 
(3) かんたんな力でできるから
 
(8) 安心して使えるから
 
(7) ふつうの商品とどう違うのかためしてみたいから
 
(2) 楽しそうだから
 
(9) わたしも作ってみたいから
 
(6) あまりつかったことがないから
 
(10) 体の不自由な方はどんな感覚を感じているのか知りたいから