ブログで情報モラルプロジェクトとは?
携帯電話やインターネットといった、ICTメディア利用に関係した事件に子どもたちが巻き込まれる事例が、連日のようにテレビや新聞等で報道されており、情報モラルの育成は喫緊の課題となっています。
しかし、その対応はもはや「臭い物に蓋」では追いつきません。それは、ICTメディアは、既に子どもたちの世界に浸透しており、今から取り上げてしまうことは困難だと思われるからです。また取り上げようとすることで、これまで以上に影に潜み、不健全に利用されてしまう危険性もあります。それにも増して、これから子どもたち生きていく社会においては、ICTメディアを効果的に活用する能力の育成が求められているからです。
そこで、このプロジェクトでは、ICTメディアの利便性(光の部分)と様々な問題点(影の部分)を理解し、安全に、そして効果的に活用することのできる力を育てることをねらいとしています。
活動
○利用するブログの仕様
本プロジェクトでは、交流用のブログシミュレーションサイトを利用します。これは、子どもたちのブログやプロフの利用が多くなっているという現状や、より個人的な領域を持たせることで、情報発信の自覚を持たせたいという意図があるためです。また、情報モラルに関する問題も発生しやすいと考えます。ブログの作成については、写真と文章を入力するだけで、簡単に作成することのできるシステムを利用します。
○ブログによる交流について
全国から交流校を募集します。その中でグループ(3校程度)を作り、日常的に交流を進めていきます。交流グループごとに、「私の宝物」「学校の自慢」などのテーマを決定して実践をスタートさせます。
○情報モラルの指導について
ブログによる情報発信や交流(コメント)における情報モラルについての指導方法を検討します。継続的・日常的な活用のなかで起こる問題を見つけ出し、解決に向けて支援する人的サポート(ボランティア)を募集します。ボランティアは参加校の教職員に呼びかける他、D-allメーリングリストで募集を行います。
研究
相手の顔が見えないコミュニケーションであっても、他者を思いやることや仲良くすることなどの情報モラルの実践力を育てるための、指導方法や支援のあり方について研究していきます。実際の交流では、トラブルが生じることも予想されます。指導者はそれを見取り、失敗体験を指導に生かすと共に、活動を通して起った問題とそれに対する支援の事例を収集し、共有化を図っていきます。
プロジェクトについて
今年度は、全国から数校(6校程度)の参加によるプロジェクトを企画しています。対象は小学校高学年とします。
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