4年生の国語の単元に「『仕事リーフレット』を作ろう」があります。これは、説明文教材である「アップとルーズで伝える」で学習したことを活かして、働く人たちから取材を行い、仕事の内容を写真と文章で説明するためのリーフレットを作るという学習です。
リーフレットは複数の写真や文章を組みあわせて表現するメディアなので、どんな写真をどのように組み合わせればよいのかを考えることが必要となります。また、文章も生活作文とは異なり、読んでもらう相手を想定し、目的をもった文章にしていかなければなりません。その意味では、子どもたちの思考・判断・表現の力を高める良い教材となります。しかし、子どもたちの練り上げていく場面が少ないと、その力を十分に高めることはできなくなります。
そこで、今回は、3人グループという小人数による協同学習のスタイルをとり、取材計画、写真の選択、文章の推敲などを十分に話し合いながら練り上げられるような学習活動にすることにしました。また、コンピュータを使うことによって、写真の大きさや文字の配置といったレイアウトに関しても、様々に試行錯誤ができるような場面を組み込みました。さらに、自己評価活動を毎回行うことで、子どもたちは自らの学びを言葉にしていくことになります。単なる「リーフレットづくり」で終わるのではなく、子どもたちの言語活動を活性化させながら、思考・判断・表現の力を高めていくことをねらいにしたメディア創造学習となっています。
(実践者:前田 康裕教諭)
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