スライドショーで思いを発信しよう:実践の流れ(8)原稿を完成させる

教師の手だてと子どもたちの姿

第10時間目は、グループ全体の原稿を黄色い紙にまとめた後、さらにそれを練り直す作業だ。
子どもたちは、私と担任教師に、原稿を見せにくるのだが、なかなか合格を出さない。子どもたちは、これを解決しようと必死になる。時間との戦いである。 「合格」をもらった後、子どもたちは緑色の原稿に「清書」を行って、原稿の完成となる。
◎  今回は、ナレーションをしあげました。一生懸命考えたけれど、前田先生に見せると何回も合格できなかった。たぶん、最後に、伝えたい事、考えた事、学んだことなどを書いていなかったからだと思う。
◎  今日は、ナレーションをしあげました。自分達が学んだことを書くと、説得力がある、ということが分かりました。最初は、こう書けば伝わりやすい、と思っていても、文を書いているうちに、やっぱり別の書き方の方がいいというところもあったので、見直すことが大切だと思いました。
◎  今日は、自分たちがまとめた文章を先生に見せました。すると、ぼくたちは良かったと思っていたのに、いけないところがたくさん見つかりました。ぼくたちは、とても考えて、より話し合いました。だから、とてもいいのになりました。
◎  どこにどういう文をもっていったらいいか、それとも、この文はここでいいか、写真に文があっているか、など色々と考えるのが難しかった。前田先生に見せて、何回も不合格だった。くやしかったけど、不合格したことによって、この学習のよさがよく分かった。

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子どもは大きく成長する
子どもが一人だけの力では乗り越えられないハードルがある。しかし、みんなと話し合いながらやると乗り越えられるようなハードルにしたい。その高さを設定するのは、教師である。高すぎても低すぎでもだめだ。 子どもたちだけで学習が成立すれば、教師は楽だろう。しかし。子どもの成長レベルも低いままになってしまう可能性も大きい。
子どもたちの本物に迫る眼を養うためには、教師がまずもって本物に迫らせるだけの眼を持ち、それを子どもに求めるだけの迫力が必要だ。教師は、第一級の評価者でなくてはならない。安易に妥協した作品には、子どもたちも満足しない。高いハードルを協力して乗り越えたときに、子どもは大きく成長する。
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