教師の手だてと子どもたちの姿第11、12時間目にして、ようやくコンピュータが登場する。2時間でスライドの写真をならべて音楽をつけてナレーションの録音までやってしまう。
Adobe Photoshop Element 4.0のスライドショー機能を使った。写真の選択と並べかえ作業で15分。ズームの設定で10分。曲選びで20分ほどかかった。休み時間をはさんで、第12時間目。ナレーションの練習をしながらスライドに一人一人が録音をしていく。マイクは、このためにコンピュータ用のものを準備しておいた。(1本580円!) 録音作業は、班によってかなり差が出てしまったが、45分もあれば十分すぎるくらい時間に余裕があった。 わずか1分のスライドショーを作成するために、ここまでに12時間もかかってしまったことになる。 子どもたちの自己評価カードの感想が様々であった。
「メディア創造力育成」は、ここで!
ストーリー作成が論理的な思考力を高めるのに対して、コンピュータによるスライドショー作成は感性的な思考力を高める。しかも、何度も試行錯誤ができるので、作品に納得できるまでチャレンジができる。そのような思考ができるように教師は、声をかけていく。これがデジタルのよさである。デジタルデータは、コンピュータの画面上で展開されるために、多くのデータを一覧させることは難しいが、色や音を自由に変化させることができる。このような作業が、子どもの発想力や企画力を高めていく。
また、メンバーそれぞれが自分たちの役割を意識していくことも重要である。たとえば、実際にコンピュータを操作するメンバーを入れ替えたりする作業である。メンバー全員が、コンピュータにふれて試行錯誤ができるように、教師はそれぞれのグループの作業を見守り助言を与えていく。 |
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