デジタル表現研究会
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先生の道具箱 実践事例集
 
神奈川県 横浜市立大口台小学校 佐藤幸江
小学校4年生以上/図工   3時間
様々な人との協同作業による創造活動に参加する楽しさを味わう
様々な人との協同作業による創造活動を行うことによって、概念化・固定化されたイメージを突き破る
 
他の人の描いた絵の中から自分が気にいった形を切り取り、それをイメージの種として、自分の絵を表現していく。今までだと、なかなか描き始められなかった子どもたちも、具体的な絵があるので描き始めやすい。そして、自分の絵ができたら、電子掲示板で展示する。その絵を見て感じた人が、その絵をイメージの種として、また絵を続けていく。学級の中だけで、絵のリレーをすることもできるが、電子掲示板を利用すると、他の小学校や中・高校生・デザイナーなどいろいろな方々との交流ができ、それにより今までとは違った刺激を受けることができる。さらに、電子掲示板を使うことにより、絵のどこをイメージの種にしたか、どんな感想をもったかなどの意見を交換することができる。
インターネットを活用した、デジタル表現ならではの実践である。

D-project連画:絵のリレー http://www.d-project.jp/2003/renga/
活動の流れ
1.   絵のリレーの種が届いたよ。みんなで感じたことを発表しよう
連画:絵のリレー
2.   この絵の気に入ったところをもらって、絵のリレーを始めよう!
3.   それぞれがリレーした絵を鑑賞し合おう
4.   インターネットで交流している学校にも参加してもらおう!
 
5.   インターネットでこれからも「絵のリレー」を続けていこう
 
種の絵のどこをもらおうかと考える子どもたち
 
学習環境
コンピュータ2人に1台
カラープリンタ
 
利用するソフトウェア名とその機能
Adobe Photoshop Elements
→画像の切り取り、複製、着色、描画
実践者の声
PhotoshopElementsは、奥の深いソフトであるが、小学生の子どもたちには「機能を限定」して与えることによって、楽しい活動を助けてくれるものになった
絵のリレーは、自分自身や教室の中だけで完結していた表現活動を、多くの人の手による共同学習として成立させることのできる題材であると思っている
 
生徒の声
「わあ、かわいいねこ!」「この顔は、こわいよ!」デザイナーの方にお願いして描いていただいた絵を見て、子どもたちは、口々に感想を言い合っていた。絵のリレーのしかたの説明をすると、すぐに「ねこがほしいなあ」と言う子どもたちが出てきた
「ねこ」は一番人気だった。範囲を指定して移動すると、画面に逆さまになった「ねこ」が出てきた。子どもたちは、もうそれだけで「不思議世界」を感じ、自分の表現を始めていた。一番最初に完成したのが「きらきら不思議」の絵である
先生の道具箱 実践事例集