デジタル表現研究会
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先生の道具箱 実践事例集
 
富山県 県立大門高等学校 江守恒明
高校1年生/情報   8時間
ポスターとは何か、掲載すべき要素や必要な情報について考えさせた
自分たちの意図を、どのようにデジタル表現できるか考えさせた
デジタルな写真やイラストだけでなく、文章も含めて、表現を広く考えさせた
 
ポスターという題材を選んだとき、情報で扱うからには、美術との違いを明確にする必要があります。そこで、この活動では、掲載すべき要素や必要な情報について考えさせ、ポスターとは何かという点を追求しました。制作は、話し合いを踏まえた手書きの下絵づくり、写真撮影を経て、全体レイアウト、撮影した写真の加工など行い、作品を完成させました。
デザインやレイアウト、挿入する文章などの話し合いとコンピュータ作業との往復が生徒の表現力を引き出すと考えられます。
活動の流れ
1.   ポスターに必要な情報とは何かを考え、ポスター制作案を作る
2.   グループで相談してアイデアを出し、下書き絵を完成させる
3.   ポスター制作
・情報の収集
・写真の撮影と編集
4.   発表・評価会
 
教育実習生の指導のもと活動する生徒
ポスター作品を説明する生徒
 
学習環境
デジタルカメラ
イメージスキャナー
 
利用するソフトウェア名とその機能
Adobe Photoshop Elements
→文字入力、レイヤー機能、その他描画機能など各種
実践者の声
デジタル作品の制作には、事前の話し合いが大切です。下書きや構想なしに、コンピュータの前でいきなり始めても効率が悪く、作品を表現するよりもコンピュータ操作が中心になりやすいと言えます。
まず、紙ベースで十分な用意をして、それに必要なソフトウェアのツールを探し、コンピュータを作品制作の道具としてとらえさせることが必要だと思います。授業の中に、コンピュータを利用する場面と話し合いの場面とを意識させることが重要であるといえます。

ポスターのようにいくつかの写真やロゴ、イラスト、背景などを重ね合わせる必要のあるものには、Photoshop Elementsのレイヤーの活用は絶対的な条件となるため、使い方を生徒にマスターさせておく必要があります。また、背景のグラデーションとの組み合わせで、実にうまく見栄えのするポスターが簡単にできることから、目を引く印象深いポスターの作成には背景をうまく使うこともポイントとなります。
 
生徒の声

はじめは、ポスターの意味がわかなかったが、制作していくうちに必要なことがらや見やすさなど考えるようになってきた

はじめは、難しく感じたソフトウェアも、すごいたくさんの機能があり、やってみると意外なことが簡単にできることがわかった

先生の道具箱 実践事例集