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和歌山県 和歌山大学教育学部附属小学校 貴志年秀
小学校4年生/理科   20時間
季節による動物や植物の暮らしや成長の様子を興味をもって調べることができる
身の回りの生き物の暮らしの変化や成長の様子を季節と関係づけてとらえることができる
デジタルデータをつかって、季節ごとの生き物の様子を比較することができる
 
自然の事象は絶えず変化しています。その変化をとらえることで、事象のメカニズムを理解し、『ものの性質』を知ることができるのです。
しかし、実際に事象を観察してみると、瞬間的な変化はとらえやすいのですが、自然の営みのようなゆっくりとした変化はつかまえにくいものです。ゆっくりした変化をとらえていくには、「観察データ」を取り、時間を縮めて、変化を見えやすいものにする工夫が必要です。

今回の実践では、季節の変化をデジタルカメラでデータ化する方法を考えてみました。デジタルデータのよさは何と言っても加工が簡単で、子どもにとって興味深く、魅力的な資料になることだからです
1年かけて生き物を撮り、季節の変化をとらえさせ、気温の上がり下がりが生き物の生活に関係していることを理解させるという小学4年生の理科 生物単元にそった実践です。
 
完成したカレンダー
活動の流れ
【理科の単元としての活動計画】※年間を通じて、季節ごとに時期を見て実践をおこなう。
1.   季節ごよみをつくろう(1)ー『わたしの春』の巻ー
2.   季節ごよみをつくろう(2)ー『わたしの夏』の巻ー  
3.   季節ごよみをつくろう(3)ー『わたしの秋』の巻ー
4.   季節ごよみをつくろう(4)ー『わたしの冬』の巻ー
 
春のタンポポの様子
 
夏のタンポポの様子
秋のタンポポの様子
 
冬のタンポポの様子
 
 
【デジタルデータをつかった実践としての活動計画】
1.   あつめる(季節ごとのお気に入りの生き物の写真を撮ろう)
2.   整理する(自分のデータを整理し、「季節ごよみ」をつくろう)
3.   くらべる(季節ごとの変化や友達のデータと比較しよう)
4.   ひろげる(『My 季節ごよみ』を発表しよう)
 
プレゼン風景<1>
 
プレゼン風景<2>
 
学習環境
デジタルカメラ4台
コンピュータルームで2人に1台のコンピュータ
教室に3台のコンピュータとカラープリンター
作品公開用のサーバ
タッチパネル
 
利用するソフトウェア名とその機能
Adobe Photoshop Elements
→レイヤー機能、文字入力、切り抜き(トリミング)、描画機能等
EPSON 私暦 Ver.3.0.5
→カレンダー作成
実践者の声
理科の生物単元は、苦手な先生も多いようですが、この実践は実におもしろい。デジタルデータを扱うことで、フィードバックが簡単にでき、年間を通じたデータの保存にも適しています。また、子ども一人一人が見通しをもった主体的な学習ができます。
Photoshop Elementsをつかって写真の加工をしますが、レイヤーを重ねて文字を書き込むだけの超お手軽実践です。完成した子どもたちの作品(カレンダー)も実に、季節感があり楽しいものです。
 
生徒の声
自分の撮った写真が、カレンダーになってとてもうれしい
今度は、トンボが羽化している写真を撮るぞ!!
タンポポの1年間の生活の様子の違いが並べてみてよくわかった
毎月のカレンダーとても楽しみにしています。「一番見える所」というのでトイレに貼っています(保護者の声)
先生の道具箱 実践事例集