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先生の道具箱 実践事例集
 
三重県 暁学園暁小学校 水谷浩三
学級経営   3時間
一人ひとりが大切な学校の一員であることを感じ、全校生が仲良くなる
文化祭のテーマを象徴するモニュメントとして文化祭に花を添える
 
画像処理ソフトPhotoshop Elements には、同じフォルダ内にある複数の画像ファイルを一覧表示し、印刷も可能な「コンタクトシートII」という機能があります。この機能を利用すると、様々な行事のスナップの一覧印刷が簡単に自動で作成できます。また、大判プリンタを利用して大きく印刷すればすてきな教室掲示物が簡単に直ぐに作成できます。ここまでの操作なら20分もあれば完成できます。
出来上がった一覧印刷物の周りに、手書きで書き込んだり、手作りの飾りを貼り付けたりすればデジタル表現と手書きの両方のよさを含んだ作品に仕上がります。
今回紹介した全校誕生カレンダーやクラスの誕生カレンダーでは、一人ひとりが主人公となった作品となります。
活動の流れ
1.   子どもたちに誕生日の日付の記載されたカードを持たせ撮影する。同じ日の誕生者は合同で撮影する
2.   月ごとのフォルダを作り、各月とも1日より日にち順にファイルを格納する。誕生者がいない日は日付カードのみのファイルとする
3.   Photoshop Elements のコンタクトシート機能でカレンダー風に一覧表示を作成する。同じ曜日の日にちが縦一列に並ぶように1日の前に白色の画像を置き調整する
4.   一覧表示されカレンダー風に仕上がった各月のコンタクトシートを印刷する。通常のサイズでも構わないが大判プリンタで印刷すると迫力ある作品になる
5.   出来上がった一覧印刷物のまわりに、手作りの月や曜日を書いたプレートを貼り付ける
6.   各自の誕生日の写真の下に、名前と「今、がんばっていること」を手書きしたシールを貼りつけ完成させる
 
6月のお誕生カレンダー
 
文化祭のモニュメントとして掲示してある風景
 
学習環境
デジタルカメラ(1台)
コンピュータ(1台)
大判プリンタ
(なければ一般カラープリンターの「ポスター印刷機能」を使う)
 
利用するソフトウェア名とその機能
Adobe Photoshop Elements
→コンタクトシートII機能
(必要に応じて画像処理をおこなう)
実践者の声
コンタクトシートIIという機能は、撮影した画像のチェック用に利用する機能であろうが、大判プリンタとあわせて利用することで行事スナップの一覧掲示物や、今回のような誕生カレンダーを作ったりすることもでき重宝です。何事も工夫しだいでしょうか。クラスの誕生カレンダーなら子どもたちの取り組みとして実施できますし、今回の全校誕生カレンダーでは、ただデジタルのみで自動生成された作品ではなく、日にちカードづくりや、月や曜日の貼り付け、名前などの書き込みなど、子どもたちの実際の取り組みも合わせて行え、たのしい生き生きとした作品に仕上がったと思っています。
また、誕生日を通した学校全体の仲間づくりにも好影響を与えていました。
 
生徒の声
この日は6人も同じ誕生日だね
僕と1年生のあの子は一緒の誕生日だったよ
あの子と同じ月の誕生日だ
一人ひとりの子どもを大切にしてもらっている雰囲気が伝わってきます(保護者)
先生の道具箱 実践事例集