カーテンの気持ちの子からは、
「保存をまちがえて消してしまってもめげずにやり直し工夫していくうちに、まぶしくない、大丈夫、おれに任せろという気持ちに変わってきた。がんばったから選んでほしい。」と自薦のアッピール。逆に、カメラの気持ちの子は、「雰囲気がある。最後の場面のシャッターがいい。」などと周りから評価を受けても、まだ自分では納得できない様子。自分では、好きで取り組んだことだからそんなにがんばったとは思っていないようだ。
こうして難しい戸惑いを残しながら選考は終わった。子どもたちは、自分の作品も友だちの作品も制作過程をよく知っているし、それなりの思いを感じ取っているから、どの作品にも捨てがたい良さを発見していたのだろう。それが選考の難しさとなったのだろう。しかし、その難しさに直面したことによって、また一つ子どもたちは、作品を見る大切な目を獲得していったのだと思う。 |
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カメラの気持ちの作品のひとコマ |
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賞状の気持ちの作品のひとコマ |
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