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子供の広場
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『子どもの広場』は、学校間交流を進めるためのコミュニティです。学校間交流に興味があるけれどどうしていいかわからない、そんな方々をサポートし、初めの一歩を踏み出すためのプロジェクトでした。
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『子どもの広場』の活用場面は、学校生活全般です。総合的な学習の時間、教科学習、休み時間など、あらゆる場面に対応します。会議室にある話題について交流するのもいいし、参加校間で創作した新たな交流ネタで交流することも可能です。子どもの広場には、学校間交流を支える掲示板があります。参加校の先生方が温かい目で見守る中、子どもたちは、インターネットや掲示板などについて学びました。
デジタルスキルだけでなく、心も育つように心がけました。子どもの広場は、交流校だけが閲覧、書き込みができるサイトです。その中で、子どもたちは自由に発言し、交流を深めることができました。ときには失敗もありました。しかし、その失敗を先生方や、子どもたちのサポートを受けながら、ネット社会を生きていくための力をつけることができました。
交流方法は、ネット上だけではありません。植物の種を交換したり、自分たちの作った新聞を交換したり、手紙を交換したり、デジタルとアナログをうまく組み合わせながら交流を進めました。
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4月にD-projectのMLで参加校を募集し、14校の参加が決定。参加者MLを立ち上げ、会議室の設置を行いました。会議室は、参加者(担任)が会議室を提案し、その責任者となります。子どもたちの学びを高めるために様々なしかけを工夫します。
また、不適切な書き込みがないか、住所などの個人情報が書かれていないかなど、情報モラルや個人情報についても十分配慮しています。
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1)
友だち100人できるかな
5,937
2)
今日の一句
1,110
3)
読書の花束
1,233
4)
地域じまん
1,064
5)
ユニバーサルデザイン
1,344
6)
私の育てているもの
583
7)
水はどこからくる
391
8)
身近な自然
879
9)
国際交流
701
10)
お話ししようよ
4,793
11)
卒業
1,606
7月〜3月
合 計
19,596
この他に各学校に「練習の掲示板」が設けてあり、そこでも練習だけでなく、活発な書き込みが行われました。
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今日の一句では、スタート直後、「あいつらめ こんどあったら しかえしだ」という句が投稿されました。それに対して、「○○君の一句は良くないです。読んだ人は、あまりいい気持ちでもないし、この部屋が、楽しくなくなるかもしれません!!だから、暴言や悪口が入った一句はやめましょ〜☆」という書き込みがありました。その後、このような句は一切投稿されませんでした。もちろん各学校の担任がこの事例をもとにおこなった指導がいきています。
書き込み件数は、「友だち100人できるかな」「お話ししようよ」が他の会議室と大きな差があります。この2つの会議室は、話題を自由に扱えることが人気の秘密のようです。学校、友だち、好きなアーティスト、アイドル、テレビ番組等、様々な話題で盛り上がりました。
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子どもの広場での子どもの学びにはどのようなものがあったのでしょうか。プロジェクトの概要で述べたような、ネット社会で生きていくための力は実践的な活動を通して、ある程度身についたと考えています。ただ、学校での学習を考えた場合、テレビの話題やアイドルの話題が主となる掲示板の運営の仕方に問題がなかったとはいえません。
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子どもたちは、2万件に迫る書き込みをし、交流で学び合いました。ネット社会を生きる力が育ってきたと感じています。その学びは、他のプロジェクトの基礎として、力を発揮しました。 今後は、さらにこの輪が広がり、健全なネット社会を支える子どもたちが育つことを期待します。
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「子どもの広場」の中の「友だち100人プロジェクト」は今年3年目を終えます。4年生で交流し始めた子どもたちは、6年生となりこの春卒業します。連続3年参加して交流を深めた子どもたちもいます。遠く、鹿児島から富山まで夏休みに親子で会いに行った子どももいます。この友情は、「子どもの広場」がなかったら、生まれてきませんでした。しかし、いいことばかりではありませんでした。心ない書き込み、不適切な表現、現在のネット社会の縮図が見えたときもありました。参加校の子どもたち、先生方と協力して、それを乗り越えてきました。これこそが、ネット社会を健全に生き抜く子どもたちの基礎となることでしょう。これまで参加した子どもたち、先生方、そして支援くださった皆様、ありがとうございました。
「交流流学習と子どもの学び -総合的な学習を創るシリーズ 第3巻-」
著者:中川一史
※高陵社より好評発売中
「こどもの広場」プロジェクトリーダー/益永 秀一
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