D-projectプロジェクト2016アーカイブ

春の公開研究会2016

WS 2-1:メディア創造力到達目標と授業づくり / 文責:加藤悦雄・山田秀哉

  • ワークショップのねらいについて

    「『すてきなふるさと』新聞づくり」と題した学習活動を想定する。その際、それぞれの学年で、どのような力を育成するために、どのような学習計画を立てられるかを検討し、メディア創造力到達目標との関連性に迫る。

  • ワークショップの学習形態(機材も含め)

    校種別による3〜4人のグループで1台のiPadを使用。計10グループ。

  • ワークショップの流れ

    1)ワークショップの目的の説明
    2)新聞づくりで想定される学習活動とメディア創造力到達目標の関連
    3)メディア創造力を育む学習計画の構想
    4)学習計画とメディア創造力到達目標に関する交流
    5)ワークショップのまとめ、振り返り

  • ワークショップで得た成果

    ◦学習の流れ、育てたい力と言語活動に対応するメディア創造力到達目標の関係をある程度明確化することができた。
    ◦授業づくりにおいて、学習活動にメディア創造力到達目標を埋め込む手順を示すことで、メディア表現学習の設計に迫ることができた。
    ◦メディア創造力到達目標の各レベルと校種による目標とがある程度一致していた。
    ◦協同で授業づくりを行うことにより、メディア表現学習の幅が広がった。

WS 2-2:フォトポエム / 文責:岸田知絵 

  • ワークショップのねらい

    [子どもの立場で]フォトポエムの制作や評価を主体的に楽しみ、一人一人のもつ感性や表現の素晴らしさを味わう。
    [先生の立場で]ワークショップでの学びを協働的に振り返り、フォトポエムの活動にどのような学びがあるのか考える。

  • ワークショップの学習形態(機材も含め)

    ◦フォトポエムは個人で制作
    ◦評価活動やWSの振り返りはグループ(1グループ4~5人で構成)で
    ◦使用機材:ipad(1人1台)、スタイラスペン(1人1本)
    ◦使用アプリ:memopad

  • ワークショップの流れ(中・高学年向け)

    時 間

    内 容

    備 考

    13:50

    ワークショップの概要説明
    ◦講師紹介
    ◦フォトポエムの概要説明
    ◦活動の流れ説明

    フォトポエムとは?
    写真と言葉を組み合わせた詩「フォトポエム」を創作していく中で、子どもたちの感性や表現力を高めることをねらいとした活動です。

    14:00

    フォトポエムの制作「同志社中学校・高等学校のあっ、はっ、おっを見つけよう!」
    ◦写真撮影
    ◦詩の制作
    ◦iPadで写真と詩を組み合わせる

    子どもの立場で、制作・評価を楽しもう!
    実際にフォトポエムを作って、フォトポエムの創作活動の楽しさを体感してもらいます。また、できあがった作品をグループごとに相互評価し合い、一人一人のもつ感性や表現のすばらしさを味わいます。

    14:50

    作品発表会
    ◦グループ発表

    15:05

    15:20

    活動の振り返り
    ◦グループごとに学びを振り返る
    ◦総括

    先生の立場で、WSでの学びを振り返ろう!
    フォトポエムの制作・評価の活動を、先生の立場で振り返り、フォトエムの活動にどのような学びがあるのか考えます。

  • ワークショップで得た成果

    ◦「なりきる」「見立てる」「作者の思いを重ねる」「画像を実態的に捉える」「オノマトペを生かす」などの様々な視点で、参加者が楽しみながら主体的に創作活動に取り組んでいた。

    ◦短時間ではあったが、グループでの振り返りの中で、フォトポエムのよさ(学び)について以下のような気付きが得られた。
     → 写真と詩(映像と言語)を往復させながら、言葉を吟味していくよさがある。
     → 相互評価活動で、一人一人の感性や表現の違いに気付いたり、そのよさを味わったりすることができる◦ワークショップでの活動のほとんどがiPadのみで行うことができた。(手軽にグループ活動ができた。)
    ◦「iTunes U」を活用することで、ワークショップ後に参加者が作品鑑賞をしたり、グループで話し合った内容を共有したりすることができた。

    参加者の感想や意見(付箋)の分類(「Post-it®Plus」使用)

WS 2-3:音楽とタブレット端末 / 文責:山本直樹・菊地 寛 

  • ワークショップのねらいについて

    グループでの学級歌の旋律づくりを通して、メディア創造力を見付ける過程を知ってもらい、 音楽分野でのICTの効果的な活用や、協働学習、アクティブラーニングの可能性を模索する。

  • ワークショップの学習形態

    YAMAHAさん提供によるiPadにて、2人で1台の14台使用

  • ワークショップの流れ

    1)ワークショップの目的の説明、浜松2校で行った学級歌作りの実践紹介
    2)旋律作りの基礎をYAMAHAさんより紹介をいただいた
    3)三ヶ日西小が作った歌詞のサビの部分だけの旋律を二人組で作る
    4)隣のグループと出来上がった旋律を交流する
    5)三ヶ日西小学校の学級歌を鑑賞する
    6)ワークショップのまとめ、振り返り

  • ワークショップで得た成果(参加者の感想より)

    ◦指導にあたり、音楽専科としての指導の視点をいただくことができた。
    ◦理解が難しい子への支援の仕方を考える必要性を感じた。
    ◦話し合いながら、分からないなりにも、旋律を作り、満足してもらうことができた。
    ◦デジタル学級歌制作活動が、学級づくりや仲間づくりへの効果的な手段と成りうることが参加者の協働する姿勢からより明確になった。
    ◦デジタル音楽分野でのICT活用の方向性の一つが明確になったが、より音楽性を追究したい機運がワークショップにあり、新たな目標ができた。

WS 2-4:デジタルストーリーテリング / 文責:前田康裕 

  • ワークショップのねらい

    映像・音楽に言葉を重ねることによって自分の考えを明らかにし、他者との相互作用を図る。
    テーマ「主体的・協働的な学びとは何か? 今日の「自分の学び」を伝え合おう」

  • ワークショップの学習形態(機材も含め)

    3人を1チームとする。機材はiPad。使用アプリはiMovie。

  • ワークショップの流れ

    時 間

    内 容

    13:50

    (1)ワークショップの概要説明
     講師紹介 WSの目指すところ
     デジタルストーリーテリングの意義(中橋)
     デジタルストーリーテリングの作成の手順(前田)

    14:00

    (2)デジタルストーリーテリングの作品づくり(技術支援:江守)
     グループで話し合いながら自分の考えを明確にする
     画像の中から必要な写真を6枚選ぶ
     選択した写真を並べながらナレーションの原稿を書く
     音楽を挿入してナレーションを録音する

    15:00

    (3)デジタルストーリーテリングの作品発表と振り返り(豊田)
     作品(30秒)を発表して豊田先生がコメントを述べる
     グループで話し合いながら「自分の学び」を明らかにする
     全体で「自分の学び」を発表し共有する

    15:20

    (4)終了

  • ワークショップで得た成果

    ◦写真を並べてストーリーを作成することの学習としての意義
    ◦映像や音楽の効果。言葉を選ぶことの効果
    ◦3人のグループワークで考えることの学習としての意義
    ◦映像の特性の理解(写真と文字の伝わり方の違いなど)

  • その他

    ◦事前準備として以下のものをiPadに入れた。
    ◦写真:児童(個人が特定されない)が学習している場面や風景27枚
    ◦ブラック1枚、ホワイト1枚、D-projectのロゴ1枚
    ◦30秒にまとめた音楽(著作権フリーのもの)6曲