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【第10回】
山下雅美
先生(石川県 内灘町立大根布小学校)
熊本大学教育大学付属小学校の前田康裕先生よりご紹介頂いた山下雅美と申します。前田先生とは8月に行われたパシフィコ横浜でのソリューションフェアでのブース発表をご一緒させていただきました。すっかり前田ファンになってしまった私ですので、ご紹介いただき大変うれしいです。
ところで、私はパソコン歴4年、情報教育2年目、この世界ではビギナー教師です。私が情報教育に興味を持ったのは、友人に「ちょっと面白いセミナーがあるけど行かないか」と誘われ参加したことがきっかけでした。琵琶湖セミナーと呼ばれたその会議は私がこれまで見たこともない、なにやら異様な様相を呈していました。参加者全てがノートパソコンをずらっと並べています。発表者は5分で次々と出てくるし、質問も活発です。でも何ともいえず和気藹藹としていい雰囲気なのです。私の知らない世界がある、勉強したいとその時思いました。
もともと私は国語が大好きと言いふらしている人間です。お日様は人々にかぎりなくやさしい光を降り注ぐけれど、お日様のすごいところは、暑い暑い夏の日にかげを作ることだという感性の詩人、金子みすずは大好きです。私にとって「星とタンポポ」という詩は忘れられない詩となっています。また金子みすずを発掘した矢崎節夫さんの一ファンでもあります。また、昨年は6年担任で「やまなし」を実践するにあたり念願の岩手県の賢治記念館へ足を運び、そのすばらしさに心酔しました。下手の横好きですが、とにかく好きです。言葉を手がかりにしながら、子どもたちの考えに思いをめぐらし瞬時に発問で切り返したり、焦点化したり…。その緊張感がたまらなく快感なのです。その私が何の違和感もなくあの琵琶湖セミナーをきっかけにしながら、情報教育に入っていくことができました。それは、情報教育の重要な部分が国語科のそれと大きく重なり合っているからだと思います。
ある会議で「すごい機器を使ったからといって、すごい、その授業をやって見ようとは誰も思わない。情報教育を広めるためにはいい実践を見せることだ」と聞きました。また「授業が深まるためには教師のゆさぶりが大事である」とも聞きました。また「伝え合う力を養うためには、何でも言い合える雰囲気がまずクラスでできているのか、つまり学級経営が何より大切なのだ」と聞いたこともあります。子どもたちの学びの上で、何をつまずきと見てどう支援していくか、そして何をねらっていくのか、メディア機器は道具の一つとして脚光を浴びていますが、授業本来の大切なことは同じなんだと思います。これまで自分が大切にしてきたものと、降り注ぐ情報、身近にある機器、これらをうまく融合させて子どもたちと楽しい授業を創造していきたいと考えています。
まだまだ情報教育の理論が分かっていなかったり、言葉すら分かっていなかったりする超ビギナー教師ですが、MLを通して全国のたくさんの先生方と意見交換しながら自分自身を内面から磨いていきたいと思っています。そうそう、ダイエットも忘れず外からも磨いていきたいです。
さて次に紹介させていただく方は山形県の竹田 啓先生です。さりげない中にも、しっかりとした考えをもち、実践は確実で豊富な方です。私も見習わなくっちゃ!
2002年9月25日
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