|
|
1.導入 |
|
始めに、「友達がもっと上手に切ることができるようになるためには、どのようなことに気をつければいいのかを考えましょう」と投げかけて、友達の切り方1の映像を提示します。すると、子どもたちは家の人の包丁の使い方を思い出したり、同じグループの友達の意見を聞いたりしながら、「指先を猫の手のように曲げていない」「手を包丁に添えていない」という意見を発表します。そこで、『手を包丁に添える』『指先を曲げる』という二つのポイントを確認することができます。
全く知らない人の映像ではなく、友達の映像ということで、子どもたちは真剣に映像を見つめます。 |
2.切り方を考える |
|
もう一人の友達の切り方2の映像を提示します。すると、「上手!」という言葉が聞こえてきます。そこで、「これは、完璧な切り方ですか?」と問うと、子どもはもう一度映像を見つめます。「包丁が動いても、切れていない時がある」ということに気づく子どもが出てきます。
次に、「友達の切り方と先生の切り方を比べて、なぜ友達の切り方には切れていない時があるのかを考えましょう」と指示をして、教師の映像を提示します。その映像を見ながら、子どもたちはグループで考えを出し合ったり、ものさしを使って、包丁の動きを確認したりします。その中で、包丁の回転が話題になります。
「みんなが考えたことがポイントなのかを確認しましょう」と切り方のポイントの映像を提示します。この中には、『包丁に手を添える』『指先を曲げる』『包丁は回転させながら切る』という三つのポイントがアニメーションで出てくるので、子どもたちはポイントを再確認することができます。 |
3.切ってみる |
|
いよいよ、実際にきゅうりを切ります。ペアをつくり、ポイントを意識した切り方ができているかをチェックさせます。最初の映像に出てきた子どもは「ちゃんと手を添えて切っているね」「上手になったね」と友達から声をかけられ、嬉しそうでした。
実習中、スクリーンには、切り方のポイントの映像を繰り返し提示しているので、ポイントを確認したい子どもはいつでもスクリーンを見ることができます。
「包丁に手を添えましょう」と一方的に指導するのではなく、友達の映像を見比べたり、話し合ったりという活動を取り入れることによって、子どもたちの切り方への関心が高まります。
子どもたちの『食べる』という活動への意欲は、とても高いものです。調理実習をその意欲だげですすめるのではなく、学ばせるべきことはきちんとおさえていきたいものです。 |
|