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教材作成プロジェクト 教師が授業で活用するためのデジタルコンテンツ

「鍵盤楽器を演奏しよう」(音色と手の形)

小学校3年
音楽
大阪府 大阪教育大学:田中龍三
コンテンツ作成協力:米原香澄(教員養成課程4回生 )

授業案

  授業案のダウンロードはこちらからどうぞ。プリントアウウト等にご利用下さい。
PDF(184KB)

授業のねらい

  中学年になって、合奏や小アンサンブルの授業形態が多くなります。このような場で、学校以外で鍵盤楽器を習っていない児童が鍵盤楽器以外の楽器しか担当できないという状況を作らないために、みんなが片手で簡単なメロディーが演奏できるようにしておきたいものです。その場合、一人ひとりの学びが明確になることが大切です。この授業では、指使いや手の形の違いによるさまざまなピアノの音色の違いを知覚し、音から伝わる感受を通して指使いや手の形を理解させていこうとしています。児童の興味を引き出し、音と奏法の関係に関心をもたせ、アンサンブルや合奏に鍵盤楽器でも参加したいと思って練習に取り組む児童を育てたいと考えています。
 

デジタルコンテンツからの「子どもたちの学び」

  初めて鍵盤楽器と向き合う子どもにとって、片手の5本の指で1オクターブの8つの音からなる音階を弾くことは不思議なはずです。子どもは、さまざまな方法で8つの音を弾いていきます。子どもが考えたさまざまな指使いとそれに伴う手の形を映像で捉えます。そして効率の悪い奏法について、言葉だけで否定することなく、音と普通では見えにくい部分を含めた映像を結びつけて繰り返し視聴させ、音色の知覚・感受を通して望ましい奏法を理解していきます。
 
MOV形式でご覧いただくにはQuicktime Playerが必要です。まだお持ちで無い方はこちらよりダウンロードしてください。
  Quicktime Player Download
WMV形式でご覧いただくにはWindows Media Playerが必要です。まだお持ちで無い方はこちらよりダウンロードしてください。
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MOV形式(2.6MB) WMV形式(4.1MB)
 
 

教材作成のポイント

 
指使いや手の形について、それらの違いがハッキリわかるアングルとフレームを工夫することです。さらに音の違いも知覚し易いように、少し誇張して音色等を作る必要があります。カメラを近づけたため少し音がひずんでしまいましたので、被写体とカメラの距離を近づけずに工学ズームの範囲でクローズアップすれば良いと思います。
 
 

授業の流れ

 
さまざまな音色が設定された複数の鍵盤楽器を使ったアンサンブルや合奏の授業の場を設定します。(パート数が多く、それぞれが簡単な旋律の教材が望ましい。)その中で鍵盤楽器は難しいと思っている児童や、弾き方だけ習ってなぜそのような指使いや手の形で弾けば良いのかについて自分の感覚を通して理解していない児童に、自分の状態を素直に受けとめさせさせます。次にデジタル教材の中に収録されている弾き方の中からその奏法で指導者が実際に弾いてみて児童との対話の中で、課題意識を持たせます。そしてデジタル教材を見せて、指使いと手の形と音との関係を理解させた後それぞれのパートの練習に入ります。ここで大切なことは、授業の目標に向かっていると思われる生徒の行動を肯定的に捉えることです。デジタル教材は場所を作って、児童がいつでも見られるようにしておいてください。

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