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教材作成プロジェクト 教師が授業で活用するためのデジタルコンテンツ

野焼きで土器を作ろう!(図画工作+社会)

石川県 小松市立串小学校:谷口 一登
小学校5〜6年
図画工作
社会
 
授業案
  授業案のダウンロードはこちらからどうぞ。プリントアウウト等にご利用下さい。
PDF(376KB)

授業のねらい
  6年生の社会科では、歴史の学習をします。その際に縄文土器や弥生土器といった古代の文化について学ぶのですが、実際に作ってみて昔の人たちの技術の高さを考えさせたい。また、粘土を焼くと固く強くなり、水にも溶けなくなるといったことを体験させたい。
今回使う野焼きセット「やけるんだ」は、専用の粘土や燃焼材など一式がキットになっており、専用の窯や特殊技術が必要なく、手軽に野焼き体験を行うことが出来るので、おすすめです。
 
デジタルコンテンツからの「子どもたちの学び」
 
焼き物は初めての子どもたち。低学年の頃に粘土遊びをした以来かもしれません。そこで大切になってくるのが作品と工程に関するイメージ作り。まずは粘土から成形の仕方と、実際に焼き方の場面を静 止画または動画で提示します。
昔の人はこのようなキットがなかったのだから、とても大変だっただろう…という意識も生まれることでしょう。

  教材作成のポイントと使い方の例
 
成形から焼き上げまで、ポイントごとに教えていくのもやり方ですが、一気に最後まで流れを見せてしまうと見通しがもててよいかと思います。
粘土を焼くってどうやるんだろう? 土器ってどうやって作るんだろう?そういう疑問を画像を見ることによって解決できるようにしてあります。

  授業の流れ
 
1.導入
社会科の縄文時代と弥生時代を振り返ります。当時の様子や時代背景なども確認しておくと面白いです。
早速コンテンツを見せ、成形から焼き上げまでの流れをイメージさせます。
2.成形(2〜3時間)
専用の粘土を使って土器を作っていきます。このとき注意することは、その時間内に一気に作り上げてしまわないと、粘土が乾いてしまって使えなくなりますので気をつけましょう。
また成形に際して「紐つくり」のやり方を新たに教えると、当時の土器作りに近づきます。
3.乾燥(2週間ほど)
作品が出来たら、よく乾燥させます。キットのマニュアルによると「夏季なら1日陰干しして、その後2日間直射日光にて乾燥させる」とありま すが、後から水などを入れて使いたいという場合は、2日以上陰干しし、1週間以上直射日光下で乾燥させたほうがいいです。
この段階で十分過ぎるほど乾燥させておかないと、焼いている時や焼き終わって水などを入れた際に割れてしまいます。
4.焼き上げ(2〜4時間ほど)
土器を十分に乾燥させたら、いよいよ焼きに入ります。この時、コンクリートの上で焼くのでしたら、下にアルミ箔を引くと跡が残りません。また、土の上で焼く際は 下に水分がないような場所を選びましょう。
火を点けると最初は勢いよく燃えますが、そのうちじわじわと煙を上げて燃えるようになります。
焼き上がると黒くなり、ぼろ布などで磨くと光沢が出て美しく仕上がります。粘土をアルミ箔で包んで焼くと、赤茶色に焼き上がりこれも味があっていい作品になります。
ところで簡単に焼けるのですが、やはり火を使うので、きちんと火の番はしましょう。
5.感想
最後に、作ってみての感想をまとめたり、お互いの作品を鑑賞し合いましょう。
今から数千年まえからこのような技法で焼き物が作られ、生活の一部として使われてきたことをどう思うでしょうか。

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