現在の勤務校に転勤して、5年生の担任になりました。最初に言われたのが「5年生では米づくりの学習を行っています」とのこと。どうせやるなら楽しく、おもしろくしたいと思いました。
そんな時、以前一度だけ面識のある先生(と言っても飲んだだけですが…)の学級が教育テレビの番組に出演することを知りました。さっそくメールを出して、番組の感想を送ることから交流を行う手はずを整えていきました。交流学習を全く経験したこともない、また、見たこともない子どもたちです。未知の人との交流をどう始めるか、出会いを大事にしたいと考えていました。
お互い5年生同士、ちょうど米づくりも行うということで、共通点が多くありました。相手校からはさっそく「ケナフ」の種を送っていただき、同日同時刻に種をまいて成長の様子を比較することにしました。また、お互いの地域の苗を送りあって育ててみることにしました。
コンピュータを使った初めての交流は、お互いの自己紹介です。画像を貼ることのできるインターネットの掲示板を活用し、一人ひとりが自分のことをアピールしていきました。すると、「実際にどんな人か話してみたい」との声が自然に出てきました。「じゃあ、テレビ電話というものを使ってみる?」と、さっそくテレビ会議システムを使うことにしました。
最初のテレビ会議は、大騒ぎのスタートとなりました。「お〜映ってる!」とカメラの前を独占する子ども。そして、ピースサインを繰り返す子どもと、物珍しさからとても騒がしい状態になりました。
デジタルカメラの映像や図を使いながらお互いの学校を紹介したり、稲やケナフの生長状況を教え合ったりするうちに、第1回目のテレビ会議は終了しました。インターネットの掲示板とは違った交流のメディアを体験するいい機会となりました。 |