外部人材をどう確保するか?
総合的な学習がはじまって、テーマによっては子どもたちの活動範囲も多方面にわたり、そこでアドバイスしたり実際の体験をいっしょにやったりと教師も1人では手がまわらない!と実感されている先生も多いのではないだろうか?総合的な学習がうまくいっている多くの学校では、外部人材がうまく関わっている。では、どのように外部人材を確保していけば良いのだろうか?身近なところから可能性をならべてみよう。
その1:地域の人に来てもらう
地域の人の中には、「学校で何か協力できることがあればしたいのだが、何をどうしたら協力できるのかわからない」という方も少なくない。そこで、時間を決めて関わっていただく場を設定する方法がある。こうやって関わるうちに、総合的な学習の中でどの場面のどんなテーマの時に関れるのか、学校や教師も地域の協力者ご本人も「目ぼし」がつくのではないだろうか。
その2:地域に飛びだす
逆に、子どもたちが探してくる方法もある。小学校中学年の商店街の活動では実際に子どもたちがお店に行き、お願いして協力を得させている学校もある。ただし、この場合、地域や行くエリアが限定しているなら、事前に教師が根回しするなどの必要も出てくる。
その3:やっぱり頼りになるのは保護者!?
しかし、これまで述べてきたのは地域によってだいぶ様子がちがっている。そういう方法はちょっとどれも…という場合もあるかもしれない。そこで、保護者から募ってみる、ということをやっている学校もありえることをあげておきたい。身近な上にわが子が学校にいると、切実感もちがってくる。総合的な学習を理解していただくうえでも良いので、一石二鳥となる。
その4:校内にも外部人材は存在する
学校の内部にも実はすばらしいゲストティーチャーはいっぱいいるはずだ。ある学校では鳥小屋作りの活動で、大工仕事のとても得意な教頭先生にずっとTTとして関わってもらっているケースもある。校内には養護教諭など立場として専門的な方、先ほどの教頭先生のように得意分野をおもちの方などがいるかもしれない。ある程度の無理はきくし、子どもたちにとって何が学びになるのか共通理解をすることも難しくない。
その5:インターネットも有効活用
インターネットでみつける方法も良い。情報収集して参考になるページからメールを送って質問することもできる。そうすると、その道のプロから直接アドバイスいただけることもあるだろう。また、最近は地域ネットも充実しているところが増えてきている。ここで協力をお願いすると、場合によっては、来ていただけることもあるかもしれない。
その6:行政に協力要請する
特に規模の小さい地域では、教育委員会も各学校の様子が細部までわかっていて動きやすいはず。教育センターには内地留学の先生もいらっしゃるので、対応してくれる場合もあるようだ。なんといっても、学校の事情がわかっているはずの行政だから、できれば専任の対応者がいてもおかしくないと思うのだが…。 |