校内一斉研修会の不思議
校内研修で「パソコン研修」ってやってますよね。
たとえば「プレゼンテーションソフト」、たとえば「デジタルカメラの使い方」、たとえば「学習用ソフトの使い方」などなど、専門のインストラクターさんから教えてもらったり、学校で一番パソコン上手の先生がにわかインストラクターになったり。みんなで、ああでもないこうでもないとパソコンに向かう時間は、普段ものすごく忙しい学校現場の時間の流れの中で、ちょっと楽しい息抜きタイム。
でも、それ本当に役立つ研修になってます?日々の仕事で使ってます?
仕事で使う!
(OJT&職員室LANのススメ)
いくら機器やソフトの使い方を教わっても、仕事や指導に役立つことがないと、実のある研修とはいえません。
最近、企業での研修のあり方とよく使われる言葉に「OJT」(On the JobTraining:職場内教育技法)というのがあります。実務をこなしながら、必要な職務遂行スキルを身につける支援者をおいて行う研修法ということだそうです。研修者にとっては、仕事をこなさなくてはならない、そのために特定のスキルを身につけなくてはならない。強いモチベーションを前提にした効果的な研修ということになりますね。
学校での研修もこれと同じ考え方を取り入れられないでしょうか。
そのための方策は?
そこでおすすめなのが「職員室のネットワーク化」です。最近はネットワーク機器の値段も3年前ぐらいから見ると嘘みたいに安くなりました。設定もさほど難しいものではなくなりました。それらを使って職員室のパソコン、プリンターをつないでしまいましょう。印刷のためのパソコン順番待ちが解消できたり、必要な校務文書をサーバーで一元管理できて年次引き継ぎも楽々…などなど事務処理は本当に効率化されます。
さりげなく、こういう環境を整えて涼しげに仕事をして見せましょう。自然に「それどうやって使うの?」「便利そうだねえ、私のパソコンにもつないでくれる?」と聞く人が増えること間違いなし!です。そうなればしめたもの、その場で実践研修が始まるわけですね。これぞOJT、活きて働く効果的な研修というわけです。 |