はじめに
ある勉強会で、「『情報』ってなに?」について。情(なさけ、こころ)報(ホウじる、つたえる)『心を伝えること』と言われた先生がおられました。私たち、日頃の生活で心を伝えられているでしょうか?「本当に心が伝わっているの?」そんな授業が展開できたらと考えていました。そこで、こんな授業はできないかな?と恥を覚悟で実践した授業を紹介します。
授業の背景
生徒の状況、コンピュータの起動・終了、共有フォルダへのファイル保存はできる。また、簡単なマウス操作によりCGの作成経験はあるが、パワーポイントは8割が初めて使用する。
授業のねらいは、「パワーポイントを使ってアニメーション入りの4コマ漫画を作ってもらう」こんな授業ならどこにでも…とお思いの方もおられると思います。
違いは『作ってもらう』ところです。近年プログラムを作る場合、外注した
り、数人のプロジェクトで構造化プログラミング言語を用いて開発したりします。つまり他の人に作ってもらうわけです。しかし、高校生ではその様な経験は全くありません。そこで自分の考えた4コマ漫画のアイデアを他の人に伝え、作品を作ってもらう経験を通して、コミュニケーションを円滑にするために、どのような事に注意することが必要かを考えてもらおうというものです。
授業について
作品のテーマを「夏休みの思いで!」とし、夏休み明けの約一ヶ月間を使いました。
図1は企画書の段階です。図2は授業終了後、図1の企画書をより良くするための改善を具体的に書き込んでもらいました。 |