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商業デザインであれ芸術作品であれ、自らの意思を表現し伝えるという情報伝達の本質は変わらないと思います。そしてそのために必要なセンスや技術というのは、たくさんの優れた表現に触れ感動することにより、どんどん研ぎすまされていきます。さぁ、まずはここでご紹介するサイトを理屈抜きでいっぱい感じてみて下さい。もしかしたらあなた自身の感性が鋭く触発され、不意に新たな方向に動き出すかも!? |
水田明子/デザイナー |
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11 月 の セ レ ク シ ョ ン |
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2003年1月までMoMA(ニューヨーク近代美術館)で開催されている前衛建築家のドローイング展"アバンギャルドの変遷"のオンラインサイト。2000年にハワードギルマン財団からMoMAに寄贈された1960〜70年代の有名なユートピア建築ドローイングの数々を見ることができる。ふたつのテーマ[MEGASTRUCTURES]と[POSTMODERN ROOTS]を分ける赤とオレンジの色彩がたいへん美しい。建築家の名前をクリックすると、それぞれのプロジェクトの紹介とドローイングの拡大イメージへ。彼等の理想に思いを馳せながら眺めていたら、一瞬、非現実世界へと惹き込まれた気がした。 |
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あなたがこのリンクからトップページに飛ぶと、きっといきなり笑ってしまうはず!...と、それはあとのお楽しみとして、まずはサイトのご紹介を。Blitzds Digital Studios。めちゃくちゃ元気なデジタルコンテンツを世に送りだしている売れっ子スタジオだ。アニメやコミックなど色数の多い画面はどうしてもうるさくなりがちなのだが、それがブルーでとてもうまくコントロールされている。そしてエンターテイメントのプロだけあってナビゲーションもぴかいちだ。画面右上からニョキニョキと伸びてくるナビボタンの[work]から[online games]へと進んで、お馴染みWarner Bros.などのゲームを楽しんでしまおう。私のお薦めは"The Kelly's"のSnack Attack。ファーストフードのトレイをバランスを取りながら運ぶのだが、これがなかなか面白いのだ。だがその前に!さて、あなたはこのサイトに何秒でEnterできるだろうか? |
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水田明子
みずた・あきこ (株)日本電気デザインセンター(現(株)NECデザイン)でのプロダクトデザインのアシスタント時代を経て、企画デザイン会社(株)カムス・キャパにてグラフィックデザインの仕事に従事。その後アナログからデジタルへと移行する中でゲームの背景デザインや雑誌の挿し絵などを制作し、現在は(株)リコーヒューマンクリエイツにて企業におけるドキュメントデザインの標準化に携わる。 |
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