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溜息がでるほど美しい写真とシンプルなレイアウトが冴えるBMW International。これだけの情報量を盛り込んでも、こんなにすっきりと整理できるのだというお手本となるサイトだ。[Product]から[Specials]へと進むと、車種ごとにモーショングラフィックスなどを用いた詳細情報ページが用意されている。とりわけthe BMW Z4は、デザイン、ナビゲーションともに流れるような美しさで、ひとつのコンテンツとしても完成度が高い。[Facination]のカテゴリーには、「BMWの未来車戦略と水素エネルギー」などサスティナブルデザインについてのページもあるので、時間のある時にゆっくり訪れてみたい。また最初にポップアップする"THE HIRE"は、人気映画監督達がBMWの魅力を凝縮したスピード感あふれるアクション・ショートフィルム・シリーズで、2001年に全米で話題となった第1弾に続き、今は第2弾の3作品が公開になっている。どれもたった9分足らずなのに、見終わった後まるで映画をまるまる楽しんだような錯角に陥るくらいスリリングで面白いので、ぜひストリームして(300Kで!)頂きたい。ちなみに、BMWJapanサイトにいけば第1弾のうち3本を日本語字幕で楽しむ事ができる。 |
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A LIFE LESS ORDINARY―もっとありきたりでない生活を送ることを提案しているデンマークのバング&オルフセンのサイト。洗練されたデザインと優れた音質のオーディオ機器で高い人気を博している。ついこの間更新されたばかりの美しいモノトーンのTopページが、今またクリスマスレッドに飾られている。画面左上のGOボタンをクリックするとナビゲーションダイヤルが表示され、魅力的な製品の数々を見ることができ、また画面下の[HISTORY]からタイムマシンBeotime 2Kに乗れば、1920年から始まる80年におよぶBang & Olufsenの足跡を、歴史を背景に音と映像で体験することができる。私のオフィスの近くにも店舗があるのでたまに立寄る(私の収入ではとても買えないので見ているだけだが…)のだが 、実際の製品も至極美しい。今年の日経BPデザイン賞のプロダクト部門で入賞したBeoSound 1というCDプレイヤーは、CDのイジェクト部が最も美しく持ち上がるよう動作速度を細かく設計されているそうだし、6枚のCDがセットできるBeoSound 9000に至っては再生停止した際、ユーザーがセットした角度(?)でCDが止まるのだ!プレイしていない時でも、メディアの見え方にまで美しさへのこだわりを持っているというのは本当にすごいと思うし、ありきたりを超えたそのこだわりが、サイトにもしっかりと表れている。 |
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水田明子
みずた・あきこ (株)日本電気デザインセンター(現(株)NECデザイン)でのプロダクトデザインのアシスタント時代を経て、企画デザイン会社(株)カムス・キャパにてグラフィックデザインの仕事に従事。その後アナログからデジタルへと移行する中でゲームの背景デザインや雑誌の挿し絵などを制作し、現在は(株)リコーヒューマンクリエイツにて企業におけるドキュメントデザインの標準化に携わる。 |
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