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D-project アーカイブス 総合的な学習Q&A
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現場の疑問に現場の声で答える 総合的な学習Q&A 提供:株式会社学習研究社 月刊「NEW教育とコンピュータ」編集部
 この連載では、総合的な学習の時間についてのみなさんの疑問や質問について、金沢大学教育実践総合センターの中川一史助教授の監修のもと、現場で実際に総合的な学習を実践していらっしゃる先生方の意見を交えて、考えていくページです。
現場の先生方には、ご自身の実践経験をもとに疑問・質問にご回答いただくと同時に、時には質問された方の代弁者として問題点を浮き彫りにしていただく役割もお願いしております。
 また、中川先生には、現場の先生方のご意見を総括し、今後どのように総合的な学習に取り組んでいけばいいのか、方向性を示していただきます。
今月の質問
Q1. 単元構成を考えるとき、
どのようなことに気を付けたらよいでしょうか
Q2. 総合的な学習で、本当に子どもの
将来のための力がつくのか不安です


総合的な学習のねらいに改めて着目しよう
 いよいよ本格的に始まる総合的な学習。「総合的な学習は実際の活動で何をねらっていいのかわからない」という現場の声をよく聞きます。もっともだと思いながらよくよく聞いてみると、実は総合的な学習のねらいをよくわかってなかった、ということがあります。どのような特色を出し、つけたい力を学校単位でどのように具現化していくかはもちろん重要ですが、その前に、総合的な学習は何をねらっているのかをきちんとおさえておきたいものです。
 新学習指導要領の総則にも書かれているし、多くの雑誌記事や教育委員会等の研究会の冊子などにも解説記事が掲載されていますが、あらためて大枠はどう表現されているかというと、
1) 自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てる
2) 学び方やものの考え方を身に付け、問題の解決や探究活動に主体的、創造的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにする
となっています。
 これを読むと、総合的な学習でつける力というのは、教科の学習を行っていく上でもベースとなる力をつけるものだということがわかります。総合的な学習で上記のような力をつけていけば、教科でも必ず生かせるし、教科で学習したことも総合の活動に使えるはずなのです。ですから、教科と総合はかけ離れたものと考えるのではなく、双方をうまく連動させることを考えてカリキュラムを検討していく必要があるのです。(中川一史)
今回、回答してくださった先生

静岡県 三ヶ日町立西小学校
山田真代子 教諭
現在5年生を担任しています。総合的な学習の時間は、子どもたちと創り出すというところがとても魅力です。しかし、課題のもたせ方、子どもに寄り添う支援のあり方等、課題は山積みです。まず、自分自身が「広い視野をもって何にでもチャレンジしよう!!」という気持ちで頑張っています。

和歌山県 美里町立美里中学校
豊田充崇 教諭
社会科・技術科・総合的な学習を全学年担当し、研究主任と情報主任を兼任して3年が過ぎようとしています。この間、情報教育のカリキュラムづくりや各教科へのメディア活用、そして総合的な学習の時間の研究校として、中学校としては極めて稀な成功をおさめることができました。今、中学校現場では、総合的な学習の本格実施に向けて期待よりも不安や疑問が交錯している状態ですが、本校の取り組み事例が少しでも参考になればと思っています。

石川県教育センター
村井万寿夫 指導主事
平成10年まで小学校の教員でした。その間、各教科の内容を関連させた「関連的学習」を具体化し、総合的な学習を見据えた授業実践を行ってきました。平成11年度に石川県教育センター情報教育課に配属され、指導主事の立場で情報教育、総合的な学習、授業設計、教育方法などを担当しています。現在、総合的な学習に関して、石川県内の100名を越える小・中・高校の先生方とともに、いかにして教師の力量を高めていくかについて検討しています。
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