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最初に「願い」と「活動方法」を決める
白江 勉教諭 |
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子どもたちにまず最初に決定させることは、自分の願いであり、願いをかなえるための活動方法です。例えば、卒業生で活躍している人々を後輩や地域の人々に伝えて目標にしてほしいという願いをもったとします。いつ、どこで、どのような方法で取材し、どんな形でまとめて情報発信していくのかを決定しなければなりません。 例えば、ホームページにまとめて伝えたい、ビデオ番組を作成してケーブルテレビ局で放送してもらいたい、冊子にまとめたいなど、情報発信の方法でグループに分かれたとします。それぞれのグループを給食終了後や放課後に集めて、課外に相談にのる方法があります。子どもたちの相談にのりながら、活動の見通しをもてるように取材方法や取材の日時、ゴールの在り方までの大枠で決定させてしまいます。そうすることで、子どもたちは安心して活動を進めることができます。教師は、気になる子どもたちを特に観察しながら、行き詰まっているときに助言や活動方法の提示を行っていけばいいのです。 |
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子どもたちが迷い考える時間の確保を
河村綾子教諭 |
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この質問に対してまず考えなければならないことは、単元の活動計画に余裕があるかということです。余裕とは時間的なことで、少ない総時間に過密すぎる計画を立てていないかということです。昨年度、本校6年生では、65時間かけて自分の将来なりたい仕事や趣味、特技などについて追究し、よりよい自分を発見していくということに取り組みました。この単元は、自分を見つめてテーマを決め、師匠を見つけて追究を深め、自分で発表の場を求めて行い、再び自分を見つめるという内容です。個人テーマなので、追究の深さや量など様々で、大人の目から見て65時間かけてこれだけか、というものもありました。しかし、個人が壁にぶつかり悩んだり、より良い方法を考えたり、わからなくて停滞していたりという時間を大切な時間と考え、65時間という莫大な時間を設定しました。教師が教えたいという思いも大切ですが、子どもたちに気付かせ活動させていきたいなら、子どもたちが迷い考える時間を上乗せして活動計画を組む必要があると思います。そのためには、これだけはこの単元でやりたいという内容を精選する必要もあると思います。また、時間に余裕があると単元の流れの変更もきき、子どもたちの反応をみながら活動していくこともできると思います。 |
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大プロジェクトの前にミニプロジェクトで経験を積む
田邊則彦教諭 |
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℃qどもたちは、「活動の目標」をはっきりと示してあげないと具体的な行動をとれません。大きなプロジェクトを実施する前に、ミニプロジェクトとしてコンパクトな例を示すといいでしょう。先生がていねいに説明したり子どもに考えさせた「活動の目的」や「手順」を書き込めるワークシートを準備しておくと効果的です。実践を重ねていくと、子どもたちの動きもスマートになりますし、先生も指導のポイントをしっかりと把握した適切なアドバイスができるようになります。
ちょっとした子どもの工夫や積極的な発言を大いに誉めてあげましょう。子どもは自分の頑張っている姿を認められるとパワー倍増、子どもを勇気づける役割も先生の学習支援のひとつです。小さな意思決定を子どもにどんどん行わせ、その結果に責任を持つことの大切さを教えてあげましょう。失敗の原因を考えさせること、仲間の失敗から学ぶ姿勢も重要です。最初っからうまくいくわけないのですから。 |
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