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キーワードで読む情報教育 3
デジタルカメラ
中川一史のキーワードへの道案内
さてさてみなさんはデジカメ(デジタルカメラ)ってどんな特徴があるか御存知だろうか?もう少しわかりやすく考えるために、普通のカメラと比べてみよう。
特徴その1:フィルムいらずでその場で見れる
まず、デジカメはフィルムがいらない。電源を入れるだけですぐに写真がとれ、「すぐにその場で見ることができる」。これが1つ目の特徴だ。フィルムがないので、お店に現像に出す必要もない。普通の写真では、数枚しか撮っていないのに、現像に出す、なんてことはもったいなくてとてもできない。しかし、デジカメはたとえ1枚しか撮っていなくても、その場で見ることができるのだ。学校でも、ちょっとした見学や学区探検のメモがわりに子どもたちにデジカメを持たせるといった活用方法もあるようだ。(筆者も、近くのバス停の時刻表をデジカメで撮ったりする!)
特徴その2:保存ができる
では、デジカメはフィルムのかわりに何を使うのかというと、デジタルカメラで一時保存をする記憶媒体(コンパクトフラッシュとかスマートメディアとかメモリースティックというのがそれだ)がカメラに入っている。これがフィルムの代わりをするのだ。デジカメの種類は記憶媒体によってちがいがあるが、普通のカメラのフィルムよりはるかに枚数が撮れる。

しかもデジカメはパソコンなどに保存してしまえば、また0枚から撮ることができるのだ。この「撮った写真をパソコンに保存できる」を2つ目の特徴に認定しよう。パソコンに保存することによって、後でいろいろと活用に発展性が生まれてくる。
特徴その3:テレビなどの大画面モニターにも表示できる
先ほど述べたように、もちろんカメラについている小さな液晶画面でも写したその場で見ることはできるが、教室のテレビにつなぐと、クラスの子どもたちみんなと見ることができる。これは大きな魅力だ。社会見学などでグループにデジカメを1つ持たせ、学校に戻ってきてから教室のテレビで報告会なども簡単にできる。最近は学校に数台プロジェクターがある。これにつなぐと、低学年の子どもたちなど、それだけで盛り上がってしまう。
特徴その4:一度撮った写真を簡単に消去できる
普通の写真だと、あやまって写してしまっても消すことはできない。しかし、デジカメは気に入らない写真を後から選んで消すことができる。これは特に小学校低学年の子どもたちにとっては、願ってもない話だ。生活科の学区探検に出かけた小2の子どもたちのことを考えてみよう。普通のカメラなら「1人2枚まで。撮る前によ〜〜く考えて撮るんですよ!」なんて教師が大声をはりあげなければいけなかったことも、デジカメなら子どもたちはいろいろと撮った後でゆっくり好きな写真を選べばよいわけだ。ただ、最初を撮るのがおもしろくて、撮りすぎて後で選べなくなる。それも良い経験なのだ。
特徴その5:パソコンで加工ができる
デジカメで撮った写真をパソコンで保存し、それをお絵かきソフトなどで加工ができる。これは調べ学習のコメントをつけたり、図工でデジタル絵本やカレンダー制作など、さまざまな活用場面が考えられる。また、最近はデジカメで撮った写真をパソコンで加工している年賀状を数多くもらう。家庭への普及もめざましいものだ。
特徴その6:インターネットで送ることができる
デジタルなデータはインターネットメールで送ることができ、自分のクラスで観察した植物の様子を送ったり、地域の様子を送ったりと、インターネットを活用した共同学習に威力を発揮している。ウェブページを作成する場合にも欠かせない。このD-projectのサイトにも数々のデジタルカメラで撮った画像が使われている。

さてこうやって書いてくると、必ずしもパソコンやインターネットがなければデジカメを使えないわけではないことがおわかりになったはずだ。保存をしたり、印刷をしたり、加工をしたくなったときに、パソコンへのアプローチを考えてみてはいかがだろうか?

中川一史(なかがわひとし)金沢大学教育学部教育実践総合センター助教授

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