2005年、すべての学校のすべての教室から、高速回線でインターネットに繋がるようになります。2台のコンピュータが教室に入り、授業でも自由に使える環境がやってきます。また、学校業務における書類のデジタル化や成績処理のコンピュータ利用が進み、ネットワーク上でのデータの蓄積や共有が当たり前になりつつあります。そこで、校内ネットワークを構築する際の基本的な考え方とその活用方法を探ってみましょう。
校内ネットワークを構築する際には、セキュリティー上の問題から、生徒用ネットワーク(コンピュータ室や教室など主として生徒が利用するコンピュータに接続)と教職員用ネットワーク(教職員が利用するコンピュータに接続)とを切り離す必要があります。
次に、ドメインネームサーバは、コンピュータ管理とユーザ管理を行え、セキュリティーの強化とトラブル防止に必要です。そして、利用者にはユーザ名とパスワード管理を行う意識を持つことが望まれます。完成すると空気のような存在で、ストレスなく運用できる利便さとセキュリティーのトレードオフに頭を悩ませるかもしれませんが、セキュリティーに重きを置いて考えるべきでしょう。では、このようなネットワークシステムを構築する上で、必要なサーバの種類とはどのようなものであるのでしょうか?
学校の環境によっては不必要なものがあるかもしれませんが、本校では、インターネットサーバ(DNS、Web、メールなど外部とのやりとりを行うサーバ)、イントラネットサーバ(校内Webや掲示板等、校内でのみ利用するサーバ)、動画配信サーバ(VOD《ビデオオンデマンド》ができ、動画を配信するサーバ)、教職員用ドメインネームサーバ(教職員のユーザ認証とファイル共有を行うサーバ)、生徒用ドメインネームサーバ(生徒のユーザ認証とファイル共有を行うサーバ)、学習支援システムサーバ(成績処理、出席管理、授業シラバスなど学校独自の管理システムが入っているサーバ)の6台があります。 |