地域を活動場所とした総合的な学習では、テーマが何であれ、行政と切り離しては考えられません。子どもたちにとって、利用者だけでなく行政の方に話を聞き自分たちの考えを伝えたりすることは追究の意欲になり学習の深化にもなります。また、自分の手で地域を大事にしようとする態度育成にもつながると考えられます。
昨年度、「まちづくり」をテーマにして取り組んだ実践で、市の公園緑地課の方に来て頂きました。総合的な学習の時間であり、その中で学習が深まるようなゲストとの出会いを効果的にするために、次のことに気をつけてみました。
・子どもたちの必然性の中でゲストとの出会いになるしかけ
・ゲストとの直接会った打ち合わせ
・子どもたちの質問を中心とした会の構成
総合的な学習では、分かれて追究活動をすることが多いと思われますが、共通テーマを意識させておくと、ゲストから話を聞いたりする時も他のグループのことも自分の問題として考えられました。子どもたちは、「公園は地域の宝だろうか」というテーマで、遊具施設、体育館、芝生広場などにわかれ、出かけていったり、利用者や公園の方にインタビューしたりしていました。そして「なぜ3億円もかけてリニューアルしたのか」「本当に地域の宝になっているのか」など、どのグループも設置した市役所の方に聞いてみたいという気持ちが高まってきていました。そこで、公園緑地課の方に来て頂き、話を聞くことにしました。 |