プロジェクトリーダー:鳥越和貴(横浜市立高田小学校)
メンバー(現段階):岡本友尊(和歌山市立教育研究所)/小林祐紀(金沢市立小坂小学校)/山本直樹(京都市立桂徳小学校)/田中健太郎(長崎県南島原市立長野小学校)/植田恭子(大阪市立昭和中学校)/山口修一(熊本市立託麻北小学校)/楠本 誠(松阪市立三雲中学校)/平川秀徳(大分県日田市立三和小学校)/中村純一(佐賀市立大和中学校)/永野 直(千葉県立袖ヶ浦高等学校)
iPadを教科・単元、そして授業シーンなどの視点で、また一斉学習、協働や個別などの学習スタイルでどのように活用すれば効果を上げることができるのかを探っていきます。
そして、メディア創造力を踏まえ、iPadの特性を活かした学びをデザインします。同時に、これらの活動にはデジタル教材やアプリケーションが必要ですが、既存のものの活用だけでなく、新たな開発の研究も行います。
○授業実践から効果の検証を行う。
○デジタル教材の開発を行う。
教師用プロジェクト
一人一人が考えを持ち寄り、相互に認識・思考を深める場合にiPadが果たす役割を見いだす。
※アナログな今までの手法(ポストイットやホワイトボード)などから、iPadを活用することで、デジタル表現、ネットワークを活かした新しい協働学が展開される。
募集しません。
4月~6月 | 実践活用・デジタル教材構想 |
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7月~8月 | 夏期ワークショップ |
9月~2月 | 実践活用・デジタル教材開発 |
3月 | 春の公開研究会 |
〈これまでの指導案〉
▶http://www.d-project.jp/2012/iPad/D-probrouchure.pdf
〈2012年度 実践事例〉
田中健太郎(長崎県南島原市立長野小学校)
●事例1
1)教科・単元名
6年体育「マット運動」
2)本時or単元のねらい
・基本的な回転技や倒立技を安定して行うとともに、その発展技を行ったり、それらを繰り返したり、組み合わせたりする。
3)本時の展開
・いろいろな回転技や倒立技を練習する。
4)iPadの活用場面
・練習の様子や、技の完成度をiPadの動画撮影機能を使って確認し合ったり、友達や教師の実践の動画を参考にしたりする。
5)振り返り
・これまでも、ビデオカメラやデジタルカメラを活用して、自分の技を確認するという活動を行っていたが、パソコンを接続したりモニターを接続したりという面倒さがあった。しかし、iPadは画面が大きく、撮ったその場ですぐに友達と学び合いながら確認することができるので便利であった。また、スロー再生をするアプリを使えば、より学習の効果が上がるのではないかと思う。
●事例2
1)教科・単元名
4年総合「長野のことを知ろう」
2)本時or単元のねらい
・わたしたちの住む長野のことを調べ、学習発表会で発表する。
3)本時の展開
・iPadを操作しながら、発表(プレゼンテーション)する。
4)iPadの活用場面
・iPadを持って地域取材に行き、カメラ機能で写真を撮る。
・Kyenoteを使って、プレゼンテーションのスライドを作成する。
・iPadを操作しながら発表(プレゼンテーション)する。
・iPadで、発表の様子を動画で撮りながらふり返りをする。
5)振り返り
・画面を直接タッチしながらスライドのレイアウトが変えられるので、4年生でも直感的に操作ができた。
・4年生でも、カメラ機能で撮った写真がスライドに取り込める操作が簡単にできた。
・動画で自分が発表している様子を撮り、それを見ることでうまく発表ができているかどうか客観的に確認ができ、課題を明確にして発表の練習ができる。