プロジェクトリーダー:上 太一(鎌倉市立山崎小学校)
メンバー:山中昭岳(関西大学初等部)/川越一樹(鎌倉市立第二小学校)/加藤勝也(鎌倉市立山崎小学校)/大村智秋(鎌倉市立山崎小学校)/永島幸枝(鎌倉市立山崎小学校)
各学校・クラス紹介「スリーヒントクイズ」に答える出会いの場面で、児童たちはコメントを読むなかで、受け取る感覚の違いに気づき、相手にイヤな気持ちを与えずになおかつ自分たちの伝えたいことを伝えるためにはどのようにコメントに記せば良いかを考えることができてきました。現在、各クラスでカルタ作りに取りかかっています。相手校のアドバイスから自分たちの作品を客観的に振り返り、クラスの仲間と協同して作品を練り直す学びの時間を作り出してくれることを期待しています。
参加校がそれぞれの学校や地域のよさ、自分たちの特徴などを1校あたり50音のカルタで表現する。カルタづくりを行っていく過程の中で、互いの特徴を表し、そしてみる人がわかりやすいカルタに仕上げるために、テレビ会議システムやSNSなどのネット上で互いにアドバイスし合う交流を行う。参加校の子どもたち同士が互いのことを知り合う中で、自分たちのことも再認識することができる。交流を深めていく中で、コンピュータの前に座っていながら向こう側にいる人を感じることができる、子どもたちの心がつながる協働学習プロジェクトなのである。
〈活動のゴール〉
実際に各校がカルタをつくり、送り合い、カルタ遊びをする。
〈学びのゴール〉
自らの学びを評価できる子ども
自分たちのことをネット上の向こう側にいる同じプロジェクトのみんなにアピールするという相手意識、目的意識をもった活動ができる。また、他地域(他校)との交流という点において差異やズレを比較し自分たちの地域を振り返ることもできる。
読み札と絵札の制作において、映像と言語の往復を促すことができる。そして、絵札の制作段階においては、自分たちの地域をまったく知らない人たちに伝えるという課題をもとに、子どもたち同士が試行錯誤(クラスの中、そして交流を通した子どもたち同士の中の両方)しながら絵札をつくりあげていくということができる。
メディア創造力の肝は、交流学習での伝え合う場面において、子どもたちが他者(他校の子どもたち、専門家、地域の人たち、保護者等)とのかかわりの中で試行錯誤するという学習活動でおさえたい。つまり、互いの作品に対しての相互評価の場面において、子どもたちが評価の観点(例:色づかい、みやすさ、写真の撮り方等)をもとにやりとりを行う建設的妥協点を探るところが肝だと考えている。
なお、子どもたちが作品を評価する観点については、プロジェクトスタート後、参加校の先生たちでつくりあげていくことになる。これは本プロジェクトの今までの課題であり、今年度は教師にとってはこの観点づくりも肝だと考えている。
子どもの学習活動プロジェクト
互いにつくったカルタを相互評価する場面を設定する交流校(教師間、子どもたち同士など)で話し合って決めた評価のポイントをもとに互いの作品を評価し、ブラッシュアップしていく。
グループでの協働学習、そして異学校間での恊働学習をめざす。
プロジェクト参加希望フォーム、D-allメーリングリスト等で募集
※ほぼ確定+数校のみ募集型(D-allメーリングリストで告知)
5・6月 | 参加校募集 D-projectホームページ、D-allメーリングリストにて告知します。 また、今まで参加してくれた学校にも連絡します。 |
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6月 | 参加校決定 参加校決定 プロジェクトキックオフ会議(オフラインができれば・・できなければMLで) プロジェクトスタート ※1 教師用ML、子ども用交流掲示板を立ち上げる
※2 ペア交流校、グループ交流校決定 相互評価システムとしてペア交流校、グループ交流校を設定する ペア交流校:学級でいうお隣さん同士の関係(2校) グループ交流校:学級でいうグループの関係(4校くらい) できるだけ知り合いでない学校同士で組むことが望ましい。 |
8月 | 夏休みの課題等で子どもたち一人一人がカルタのネタを探る。 |
9月 | カルタづくり開始
※サポート体制として技術支援(できれば現地へ学生さんを派遣したいが・・・)
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10月 | Web上へ作品をアップし、相互評価を行う。 |
11月 | ※相互評価はペア、グループを中心に行い、できれば全体で評価し合う機会もほしい。
※テレビ会議システムの活用等、交流校同士のアイディアで作品の質を深めてもらいたい。 |
12月 | ブラッシュアップ期間 |
1月 | 完成 D-proサイトに参加校の50音カルタが公開され、各校に本物のカルタが配られる。 |
教師間のやりとりはMLで行う。作品のやりとりは和歌山大学豊田研究室が開発している児童用SNSを活用し、その様子を特定の人たちにはみせられるように公開し、活動の様子を伝える。