D-projectプロジェクト2012 アーカイブ
子どものためのプロジェクト

図工系アナログチックな学習プロジェクト

プロジェクトリーダー:村田直江(放送大学中川研究室)
メンバー:海道朋美(金沢市立緑小学校)/鈴木智子(柏市立第七小学校)/井橋由紀子(柏市立土小学校)/河合良子(柏市立柏第二小学校)

プロジェクト概要

 校庭は図工にとっては野外ステージです。「粘土作品」を作ります。それを学校に設置。学校の守り神」というテーマで、子どもたちもより興味を持たせます。学校や地域にあるオブジェの写真を資料として収集します。

 参加校で町や地域のオブジェを紹介しあって参考作品を共有していきます。どんなものでも良いわけではなく、何故、参考作品となりうるのかも考えていきます。「学校の守り神」としてふさわしいものを制作。校庭・学校という場所に自分の作品を合成写真の方法で設置します。何故、その場所を選んだのか、その場所にオブジェが生かされているか、また、設置することで作品の見え方はどのように変わってきたかを子どもたちに考えさせる場を持ちます。

 図工室や教室で作られたときと校庭・学校におかれたときとではどんな言葉が出てくるでしょう。作品を置く場所をかえることで、子どもたちに空間を意識させることができます。置く、掛ける、吊るす、飛ばす、回すなど様々な空間との関係を意識する場を与えます。

また、重い粘土作品は飛ばすこと、吊るすことや回すことは難しいのですが、平面上に置き換えれば、それも容易になります。立体を平面化させた活動も加えれば、さらに広がりが生まれます。

 子どもたちに作品を語らせることで、自分の作品に思い入れを持ち、他の作品を受け入れ、テーマに基づいた感想を持つ力を養います。子どもたちの作品のコラボレーションも生まれそうです。

 図工では、作品を作ることだけで満足することが多いのですが、そこから一歩踏み出すことが大切だと考えて、このプロジェクトを進めます。

プロジェクトのゴール

  • ○自分の作品を決定した場所との関係で、よりふさわしい作品に仕上げることができる。
  • ○粘土の良さを生かしながら、どのように表せば、よりテーマにふさわしい作品となるかを考え、制作する。
    (目的に応じて表現方法の選択や組み合わせを考える。C-2)
  • ○自分の作品を他校の友達に、制作テーマと自分の思いを伝えることができる。
    (制作物に対する反応をもとに伝わらなかった失敗から学習できる。D-2)

プロジェクトの種類

学習活動プロジェクト

メンバーの募集について

募集しません。

2012年度の計画

4~7月 学校の確定と交流校の決定
7~8月 学校間での打ち合わせ
9月 題材についての具体的な話し合いを教師間で行う
10~11月 作品作り
12月 学校間交流
1~3月 実践について意見交換

これまでの活動

2009年から始めています。
2009年度は2校間での交流。
2010年度は各学校での取り組みと子どもの作品を通しての教師の意見交換。
2011年度は2校で取り組み、金沢市と柏市の学校間交流を行った。